悲劇のヒロインであるエマ王妃を支えた離宮、クイーンエマサマーパレス。
ハワイ国民からの支持が厚かったカメハメハ4世と妻のエマ王妃、そして息子のアルバートが幸せな時間を過ごしたとされる場所です。
1795年にハワイ軍がオアフ軍を全滅させたパリルックアウトの麓にあり、少し高台にあるので今でも緑に囲まれていて風がとても気持ちよく吹きます!
国家歴史登録財に指定されているこの建物には、王族であるエマ王妃や家族の調度品や思い出の品々が展示されています♪
外見は落ち着いているので宮殿の持つイメージとは少し異なりますが、ギリシャとハワイの様式を合わせ持つ独特な雰囲気があります。
ハワイの歴史や自然、そして魅力を知ることができる穴場スポットです!
クイーンエマサマーパレスのおすすめ展示品
宮殿の中は博物館のようになっており、様々な展示品が所狭しと並んでいます。
そこまで広くない施設ですが、ハワイの面白いものがたくさんありますので、ぜひゆっくり鑑賞してみてくださいね。
カメハメハ大王の肖像画
こちらはカメハメハ1世の肖像画。
カメハメハ大王像とは全然違う雰囲気に少し驚かれたのではないでしょうか?笑
実はカメハメハ大王像は当時宮廷で一番イケメンの兵士をモデルに作られたと言われています。
ハワイの歴史ではカメハメハ大王の存在と言うのはとてつもなく大きいので、ぜひ本当のお顔をみてくださいね。
エマ王妃の肖像画
こちらがサマーパレスの主人公であるエマ王妃の肖像画。
ホノルルに生まれ、20歳でカメハメハ4世と結婚し、息子であるアルバート王子を授かりました。
そして夏になると離宮で3人で楽しく過ごしていたと言われています。
しかし、アルバート王子が4歳で亡くなってしまい、その後まもなくしてカメハメハ4世も他界したことでエマ女王は悲劇のヒロインと言われるようになりました。
そんな悲劇のヒロインであるエマ女王を晩年まで支えたのが、このサマーパレスです。
エマ王妃は慈善事業を精力的に実施し、ハワイで最初の病院・教会・学校などを残した人物として知られています。
アルバート王子の揺りかご
正面寝室にあるアルバート王子の揺りかご。
カメハメハ4世とエマ王妃の希望で作られたもので、ハワイの4種の原木(コア・コウ・ミロ・カマニ)が使われています。
デザインや材料など細部までこだわりが感じられ、その歴史上の重要性から国宝にも指定されています。
当時どれだけ2人がアルバート王子を大切に思っていたかが伝わる作品です。
王室用の羽根のマント
赤と黄色の羽からできている、王室用の羽根のマント。
どちらの色の羽根もハワイ固有(イイヴィ・マモ)の鳥からできたものです。
羽根の採取の方法は、決して鳥を殺めて羽根をむしり取るのではなく、それらの鳥が落とした羽根を集めたり、とりもちを用いて羽根を少し拝借してすぐ逃がすという方法を取っていたそうです。
このようにとても気が遠くなるような工程を繰り返し、完成したマントという歴史があります。
クイーンエマサマーパレスの基本情報
名称 | エマ女王夏宮殿(Queen Emma Summer Palace) |
住所 | 2913 Pali Hwy, Honolulu, HI 96817 |
地図 | |
営業時間 | 10:00 〜 15:30 |
入場料 | 大人(13〜61歳):$14 シニア(62歳以上):$10 ユース(5~12歳):$5 幼児(4歳以下):$1 |
所要時間 | 約30分 |
休日 | 月曜日、水曜日、日曜日 |
トイレ | あり |
駐車場 | あり(無料) |